2025年3月24日の為替市場における主要通貨ペアの技術分析をまとめました。各通貨ペアのチャート分析と今後の見通しを詳しく解説します。
AUD/USD（豪ドル/米ドル）：下落トレンドが継続か
現在レート：0.6296
見通し： 0.6450のピボットレベルを下回っている限り、下落基調が継続する見込みです。当面のターゲットは0.6130、さらに下落すれば0.6040が視野に入ります。
根拠：
- RSIインジケーターは下落バイアスを示しています
- 日足チャートでは20日移動平均線を下回る動きが続いています
- ボリンジャーバンドの下限に向かう動きが見られます
代替シナリオ： もし0.6450を上抜けた場合は、上昇に転じ0.6540、さらには0.6685を目指す可能性があります。
USD/CAD（米ドル/カナダドル）：高値圏からの調整局面
現在レート：1.4332
見通し： 1.4800のピボットレベルを下回る限り、下落傾向が続くと予想されます。下値ターゲットは1.4100、さらに下落すれば1.3945が視野に入ります。
根拠：
- RSIが下落バイアスを示しています
- 価格が最近の高値から反落する動きが見られます
- 20日移動平均線を下回りつつあります
代替シナリオ： 1.4800を上抜けた場合は、上昇を継続し1.5000、その先には1.5200を目指す可能性があります。
USD/CHF（米ドル/スイスフラン）：明確な下落基調
現在レート：0.8818
見通し： 0.9200のピボットレベルを下回る限り、下落基調が続くと予想されます。下値ターゲットはまず0.8735、さらに下落すれば0.8620が視野に入ります。
根拠：
- RSIが50の中立ラインを下回っており、弱気サインを示しています
- 価格が直近で下落トレンドを形成しています
- 50日移動平均線を下回る動きが続いています
代替シナリオ： 0.9200を上抜けた場合は、上昇に転じ0.9300、さらには0.9410を目指す可能性があります。
GBP/USD（英ポンド/米ドル）：唯一の強気シナリオ
現在レート：1.2946
見通し： 1.2550のピボットレベルを上回っている限り、上昇基調が継続する見込みです。上値ターゲットはまず1.3043、さらに上昇すれば1.3260が視野に入ります。
根拠：
- RSIが上昇基調を示しており、さらなる上昇の可能性を示唆しています
- 価格が20日移動平均線と50日移動平均線の上で推移しています
- ボリンジャーバンドの上限に向かう動きが見られます
代替シナリオ： 1.2550を下抜けた場合は、下落に転じ1.2360、さらには1.2100を目指す可能性があります。
米ドル/円（USD/JPY）：下落圧力が強まる
現在レート：149.68
見通し： 151.40のピボットレベルを下回っている限り、下落基調が継続する見込みです。当面のターゲットはまず146.45、さらに下落すれば141.60まで下げる可能性があります。
根拠：
- RSIは中立状態ですが、下落の兆候が見られます
- 価格が50日移動平均線を下回る展開が続いています
- テクニカル的に下降トレンドが形成されつつあります
代替シナリオ： 151.40を上抜けた場合は、上昇に転じて154.35、さらには156.50を目指す可能性があります。
ユーロ/米ドル（EUR/USD）：上昇トレンドが継続現在レート：1.0846
現在レート：1.0846
見通し： 1.0360のピボットレベルを上回っている限り、上昇基調が継続する見込みです。上値ターゲットはまず1.0940、さらに上昇すれば1.1000が視野に入ります。
根拠：
- RSIが50%の中立ラインを上回っており、強気サインを示しています
- 価格が20日移動平均線を上回って推移しています
- ボリンジャーバンドの上限に向かう動きが見られます
- 週足チャートも強気サインを示しています
代替シナリオ： 1.0360を下回った場合は、下落に転じて1.0280、さらには1.0176を目指す可能性があります。
NZD/USD（ニュージーランドドル/米ドル）：上昇基調が強まる
現在レート：0.5823（3月18日時点）
見通し： 0.5692のピボットレベルを上回っている限り、上昇基調が継続する見込みです。上値ターゲットはまず0.6014、さらに上昇すれば0.6108が視野に入ります。
根拠：
- RSIが50の中立ラインを上回っています
- MACDがシグナルラインを上回り、プラス圏で推移しています
- 価格が20日移動平均線（0.5712）と50日移動平均線（0.5674）の両方を上回っています
- 週足チャートも強気サインを示しています
代替シナリオ： 0.5692を下抜けた場合は、下落に転じて0.5535、さらには0.5442を目指す可能性があります。
EUR/CAD（ユーロ/カナダドル）：強い上昇トレンド現在レート：1.5602（3月18日時点）
見通し： 1.5331のピボットレベルを上回っている限り、上昇基調が継続する見込みです。上値ターゲットはまず1.6015、さらに上昇すれば1.6216が視野に入ります。
根拠：
- RSIが50の中立ラインを上回っています
- MACDがシグナルラインを上回り、プラス圏で推移しています
- 価格が20日移動平均線（1.5301）と50日移動平均線（1.5050）の両方を上回っています
- 週足チャートも強気サインを示しています
代替シナリオ： 1.5331を下抜けた場合は、下落に転じて1.4993、さらには1.4792を目指す可能性があります。
総合市場分析
今回の分析対象となった7つの通貨ペアには、興味深い市場動向が見られます。
ドル指数との関係
- ドル安傾向の通貨ペア：
- EUR/USD（ユーロ/米ドル）
- NZD/USD（ニュージーランドドル/米ドル）
- GBP/USD（英ポンド/米ドル）※前回の分析より
- ドル高傾向の通貨ペア：
- USD/JPY（米ドル/円）
- AUD/USD（豪ドル/米ドル）※前回の分析より
- USD/CAD（米ドル/カナダドル）※前回の分析より
- USD/CHF（米ドル/スイスフラン）※前回の分析より
この分かれた動きは、米ドルが一部の通貨に対して強さを見せる一方、他の通貨に対しては弱さを見せるという、選別的な相場展開を示しています。
クロス通貨の動向
EUR/CAD（ユーロ/カナダドル）の上昇トレンドは、ユーロの全体的な強さとカナダドルの弱さを表しています。この組み合わせは、EUR/USDの上昇トレンドとUSD/CADの下落予想（前回の分析より）と整合性があります。
今後の注目ポイント
- 米ドル/円：日銀の金融政策と米連邦準備制度の金利政策が重要な要素となります。149.68の現在レートから146.45のサポートレベルが当面の焦点となります。
- ユーロ関連：ECB（欧州中央銀行）の金融政策の方向性が、EUR/USDとEUR/CADの上昇トレンドをさらに強化するかが注目されます。
- NZD/USD：ニュージーランド準備銀行（RBNZ）の金融政策と中国の経済指標がNZDの動きに影響を与える可能性があります。
トレーダーへのアドバイス
各通貨ペアのピボットレベルは、トレード判断の重要な参考ポイントとなります。特に、強いサポートやレジスタンスレベルには注意を払うべきです。
現在の市場では、ユーロ、英ポンド、ニュージーランドドルに対するロングポジション（買い）と、円に対するショートポジション（売り）が有望と考えられます。
ただし、市場の流動性や予期せぬニュースにより、相場が急変する可能性もあります。リスク管理を徹底し、各自の投資戦略に合わせた判断を行うことが重要です。
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