
RCI(Rank Correlation Index=順位相関指数)は、価格の順位相関からトレンドの勢いを測るオシレーター系インジケーターです。
RSIに比べ反応が早く、短期・中期・長期の3本が揃った時のテクニカル的な優位性はかなり高いとされています。
ただし3本揃わなくても、中期や長期の傾き・位置から短期が同期した時に大きな波が出ることもあり、見方次第では大きな破壊力を秘めています。
異国の3本RCIセット(MT4版)は、この3本RCIの特性を活かしつつパーフェクトオーダー発生を自動で可視化するために作られたMT4用インジケーター3点セットです。
価格は7,500円(税込み)。
「異国の3本RCI(メイン)」「異国の3本RCIバー」「異国の3本RCIシグナル」の3つが揃ったセット構成で、それぞれ順序・方向・反転という別情報を補完しあう設計です。
なおTradingView版の異国の3本RCI_TVは、人気を博したこのMT4版をTV向けに移植したものです。
今回レビューするのはMT4版(オリジナル)であり、同じ7,500円・ほぼ同等機能ですが、動作プラットフォームがMT4のみに限定されます。
既に先月当サイトでも TV 版のレビューを公開済みで、本記事はそのMT4版に焦点を当てた姉妹記事として位置づけられます。
この記事では fx-wintrade公式商品ページの情報だけを根拠に、メリットだけでなく限界や留意点も正直にお伝えします。
異国の3本RCIセット(MT4版)は3本RCI×BB×MTFとBAR/シグナル3ツールが順序/方向/反転を補完するMT4用セット
3本RCIでパーフェクトオーダーを可視化
メインの異国の3本RCIは、短期・中期・長期の3本RCIを同時に表示するインジケーターです。
3本のRCIが順に並んだパーフェクトオーダー発生時に、長期RCIライン上にドットが表示される仕組みが中心的な機能です。
- 買いのパーフェクトオーダー: 短期RCI < 中期RCI < 長期RCI の状態になった時(長期RCIライン上に青いドットを表示)
- 売りのパーフェクトオーダー: 短期RCI > 中期RCI > 長期RCI の状態になった時(長期RCIライン上に赤いドットを表示)
3本のRCIが順に並んだ局面は、トレンド方向に強い勢いが出ていると判断できるため、重要なサインとして可視化されます。
RCIにボリンジャーバンドを追加して売買の強弱を確認
異国の3本RCIにはRCIにボリンジャーバンドを重ねて表示する機能があります。
ボリンジャーバンドの上限・下限ラインをRCIが超えると黄色いドットが出現します。
BBの上限や下限を超えることは「RCIが買われ過ぎ/売られ過ぎに達している=トレンドが熱を帯びている」局面の目安とされています。
公式ではボリンジャーバンドの手法(スクイーズ・エクスパンション・バンドウォーク)についても別途解説記事を案内しており、RCI上でのBB読みは方向性だけでなく売買の強弱も観察できる効果があるとのことです。
マルチタイムフレーム(MTF)機能で1チャートで上位足確認
異国の3本RCIは上位足の状態を1チャートで同時に見るマルチタイムフレーム機能を実装しています。
例えば15分足チャートに1時間足の異国の3本RCIを重ね表示可能です。
チャートを一回一回切り替える必要がなく、パラメータ設定画面のtimeFrameプルダウンから表示したい時間足を選ぶだけの簡単設定です。
3つのインジケーターが順序/方向/反転を補完しあう
異国の3本RCIセットは単体ではなく、以下3つのインジケーターが揃ったセット構成です。
- 異国の3本RCI:3本RCIとBB、パーフェクトオーダーのドット表示
- 異国の3本RCIバー:各RCIの方向感(前足比で上昇・下降)を色付きバーで表示
- 異国の3本RCIシグナル:買われ過ぎ・売られ過ぎラインからのRCIブレイクで矢印を出す
3つが「順序」「方向」「反転」という別情報をそれぞれ補完しあうのがセットの真価です。
3本RCIは順序と位置関係を示しますが、各RCIが今どちらを向いているかまでは分かりにくく、そこを3本RCIBARが補います。
さらに3本RCIシグナルが反転タイミングを矢印で知らせる構造です。
パーフェクトオーダーの青/赤ドット・BB限界の黄色ドット・3本バー色揃い・シグナル矢印の判別
3本RCIの青/赤ドットでトレンドの順序を知る
3本RCIの3本が順に並んだパーフェクトオーダー発生時に、ドットが長期RCIライン上に出ます。
- 青いドット: 買いのパーフェクトオーダー
- 赤いドット: 売りのパーフェクトオーダー
3本のRCIの順序が揃うことで、トレンド方向に強い勢いが出ている局面を視覚的に捉えられます。
RCIボリンジャーバンドの黄色ドットで熱を知る
3本RCIに重ねたボリンジャーバンドをRCIが上限/下限を超えると黄色いドットが出現します。
黄色いドットは「RCIが熱を帯びている(買われ過ぎ/売られ過ぎに達している)」状態の目安で、逆張りエントリータイミングの参考になります。
3本RCIBARの3色揃いで方向感を知る
3本RCI単独では「各RCIが今どちらを向いているか」までは分かりにくい課題を補うのが異国の3本RCIBARです。
上部から短期/中期/長期のバーが並び、1つ前の足のRCIと比べて:
- 上昇:青いバー
- 下降:赤いバー
- 変化なし:バー非表示
3本すべてのバーの色が揃う時は上昇または下降の強い勢いが出ていることが多く、エントリー/決済の有効な目安として使えます。
3本RCIシグナルの矢印で反転タイミングを知る
異国の3本RCIシグナルは、RCIが買われ過ぎライン・売られ過ぎラインをブレイクした瞬間に矢印を出します。
シグナルは「短期・中期・長期それぞれのブレイク」で出るため、どの時間軸のRCIが反転したかをチャート上で一目で把握できるのが特徴です。
- 短期RCIの買い矢印: 売られ過ぎラインを上にブレイク
- 短期RCIの売り矢印: 買われ過ぎラインを下にブレイク
- 中期RCI・長期RCIも同様に上下ブレイクで各矢印を出します
アラート通知とメール通知で張り付きを回避
3つすべてのインジケーターにアラート通知とメール通知が実装されています。
- 3本RCI: BBの上限・下限超過で通知
- 3本RCIBAR: 3本同色になった時などの通知にも対応
- 3本RCIシグナル: 矢印が確定した時に通知
チャートに張り付かなくても通知でチャンスを拾えるため、日中他の作業がある方にも適した設計です。
知っておきたい限界と留意点—TV版と同名同価格だがMT4版のみ対応・商品画像に「無料」誤記・レビュー0件
TradingView版と同名同価格だがMT4版のみ対応
2026年6月にはTradingView版の異国の3本RCI_TVが fx-wintradeで販売されています。
今回レビューするMT4版の「異国の3本RCIセット」と同名同価格7,500円ですが、対応プラットフォームが異なります。
- MT4版(今回レビュー対象): MT4のみに対応
- TV版: TradingViewのみに対応
機能の骨格は同じで、3インジケーターセットの構成、パーフェクトオーダー可視化、BB統合、MTF、買われ過ぎ/売られ過ぎライン設定、シグナル矢印をつけます。
ご自身の環境に合わせてどちらかを選ぶ形になります。
両方を購入する必要は基本的にありません。
商品画像バナーに「無料」誤記
fx-wintrade商品ページの商品画像バナーには「RCI×ボリンジャーバンドMT4無料インジケーター」という表記が見えます。
一方で実際の価格は7,500円(税込み)、タグ「有料」が付いています。
これは画像バナーの旧版残留あるいは誤記と見られ、実際は有料商品です。
導入判断時には価格表記¥7,500を基準にしてください。
公式レビュー0件
fx-wintrade商品ページのレビュー欄は2026年7月時点でレビュー0件と表示されています。
サンプルが全くないため、ユーザー評価分布から判断することはできません。
なお、先月公開の TV 版記事も本記事と同様にレビュー0件時点のスタートでした。
TV 版発表以降に MT4 版に新規評価が溜まるまでは、公式商品ページの画像と解説を自分で確認して判断することが推奨されます。
MT4版はEA化前提でセットで運用する
異国の3本RCIセットは3つのインジケーターを別々にMT4へ導入し、3つ並べて使う想定です。
1つだけでは另外の補完機能が得られません。
3つのインジケーターをMT4のチャートに3つドラッグ&ドロップして表示する前提で、機能の真価が発揮されます。
3本揃いでもだましを完全消滅させるわけではない
3本のRCIがパーフェクトオーダーを形成した時のドットは確度が高いサインですが、だましを完全には消滅させません。
強いトレンド中に一時的な戻りが3本の足の向きを一斉に変えるケースでは、パーフェクトオーダーサインが出た後も値が反落することがあります。
「3本揃い=必勝」ではなく、「3本揃い=確度の高い観測点」として使うのが正しい位置づけです。
RCIの基本理解が前提
本セットはRCIを3本並べて表示するツールであるため、RCIの基本的な見方を理解していることが前提です。
「RCIの数値が何を意味するか」「±80が一般的な買われ過ぎ/売られ過ぎの目安であること」を知らないまま「サインが出るから買う」という運用にすると、サインの意味が分からないまま従うことになります。
本作の価値を活かすには、公式ブログのRCI解説記事も併読することをおすすめします。
逆張りシグナルは強いトレンドに巻き込まれると機能しない
RCIシグナルは「買われ過ぎライン下抜けで売り」「売られ過ぎライン上抜けで買い」の逆張りシグナル主体です。
強い上昇トレンド中はRCIが80以上に張り付いたまま更に上昇し、ライン下抜け後に再上昇するだましが発生することがあります。
上位足のパーフェクトオーダー方向と逆のシグナルは無視するというフィルタ運用が推奨されます。
MTF機能で上位足の状況を1チャートで確認できるため、このフィルタは同セット内で完結します。
「3ツールの補完設計」で順張りにも逆張りにも対応という代替観点
順張りパターン:パーフェクトオーダー+BAR3本同色
3本RCIで青いドット(買いパーフェクトオーダー)が出現し、3本RCIBARの3本すべてが青(前足比上昇)に揃ったタイミングを狙います。
順序が揃った上に方向感まで一致する局面は、上昇の勢いが強いサインです。
上位足(MTF表示)も同じ向きのパーフェクトオーダーであれば信頼度がさらに上がります。
売り方向は赤いドット+3本BAR赤で同様の構造になります。
逆張りパターン:BB上限+シグナル矢印
3本RCIのボリンジャーバンド上限をRCIが超えて黄色いドットが出た後、3本RCIシグナルで短期RCIが買われ過ぎラインを下にブレイクした矢印が出たタイミングを狙います。
買われ過ぎ圏からの反転をシグナルで捉える形ですが、上位足のパーフェクトオーダーが買い方向の場合は逆張りを控えるなどフィルタを併用するのが安全です。
スキャル運用:上位足に沿ったシグナルのみ採用
15分足チャートに1時間足の3本RCIをMTF表示し、上位足が買いパーフェクトオーダーの時だけ、下位足の売りシグナルを無視して買いシグナルのみ採用する方向フィルタ運用です。
MTF機能があるからこそ1枚のチャートで完結します。
3ツールを並べて使う真価
3つのインジケーターを単独で使っても、本来の補完機能は活きません。
メインの3本RCIで順序を、BARで方向を、シグナルで反転を別々に観察し、3つが協調して同方向を指す局面を総合的に判断するのがセットの真価です。
これは「1つのインジケーターに全部詰め込む」方式と比べ、「役割分担をそれぞれに持たせる」方式の方がそれぞれの機能が純粋に保たれるため、解析の自由度が高い設計思想と言えます。
MT4への導入手順とtimeFrame/nMaxBars設定・買われ過ぎライン設定
購入からMT4へのセットアップ
異国の3本RCIセットの導入の大まかな流れは以下のとおりです。
1. fx-wintradeでログインし、異国の3本RCIセット 商品ページから購入(7,500円・税込み) 2. ダウンロードした3つのインジケーターファイル(.ex4)をMT4のデータフォルダ内「Indicators」ディレクトリにすべて配置 3. MT4を再起動 4. ナビゲータから3つのインジケーターをチャートにそれぞれドラッグ&ドロップ 5. 各パラメータを設定し、必要に応じてアラート・メール通知を有効化
主なパラメータ
3インジケーターに共通する主なパラメータです。
- timeFrame:MTF機能を使う時に表示する時間足(CurrentでMTF OFF)
- nMaxBars:インジケーターの表示範囲(バー本数)
- 短期RCI/中期RCI/長期RCI:各RCIの期間設定
- 短期/中期/長期RCI色:各RCIの色設定
- 短期/中期/長期RCIライン:各RCIのライン太さ(1〜5)
3本RCI固有としては以下が追加されます。
- パーフェクトオーダー表示(true/falseでドット表示ON/OFF)
- BB表示/BB期間/BB偏差
- 買われ過ぎライン/売られ過ぎライン(初期値80/-80)
- アラート通知/メール通知
3本RCIシグナル固有としては以下が追加されます。
- 短期/中期/長期RCI矢印:各矢印の大きさ
- アラート通知/メール通知(矢印確定時)
買われ過ぎライン80/売られ過ぎライン-80の意味
RCIでは+80と-80が買われ過ぎ/売られ過ぎの目安として広く認知されています。
RCIが+80以上の水準で推移した後に80を下回った時に売りエントリーを仕掛ける、あるいは-80以下の水準から-80を上にブレイクした時に買いエントリーを仕掛けるのが逆張り基本パターンです。
この買われ過ぎ/売られ過ぎラインはパラメータで自由に変更可能なので、より厳しく絞るなら±85〜90、緩めに取るなら±70など、自分のトレードスタイルに合わせて調整できます。
MTF機能の設定
timeFrameプルダウンから、現在のチャートとは異なる時間足を選ぶと上位足のRCI状況が1チャートに重ね表示されます。
「Current」を選ぶとMTF機能はOFFになり、現在のチャート時間足のRCIがそのまま表示されます。
表示バー数nMaxBarsで軽量化
nMaxBarsで表示するバー本数を限定すると、MT4の動作が重くなるのを防げます。
特にMTF機能をONにすると計算量が増えるため、例えば「nMaxBars=500」と設定すれば直近500本分のみ計算されて動作が軽くなります。
3つのインジケーターを同時稼働する本セットでは、3つ合計の動作負荷がかかるため、nMaxBars調整を事前に行うことが推奨されます。
デモで確認すべき3点
本番運用前にデモ口座(またはデモチャート)で確認したいポイントは以下の3点です。
- 3つのインジケーターを並べて表示した時の視認性
- MTF機能をONにした時の動作の重さと、nMaxBars調整による軽量化具合
- 各インジケーターの通知が大量になりすぎないか。必要なものだけ通知を残す設定ができているか
7,500円という価格は fx-wintradeの有料インジケーターの中では手頃な部類ですが、既に TradingView 版を利用している場合は重複導入に注意が必要です。
まずは自分が使うプラットフォーム(MT4かTVか)を確認し、公式商品ページと比較してから導入することをおすすめします。
まとめ:異国の3本RCIセット(MT4版)が向く人・向かない人
異国の3本RCIセット(MT4版)は、短期・中期・長期の3本RCIをパーフェクトオーダーで可視化し、BBとMTFで精度を高める3ツール構成のMT4用インジケーターセットです。
7,500円(税込み)で、先月公開のTradingView版と同等機能をMT4環境向けに提供します。
記事の要点を3点にまとめます。
1. 3本RCI・BAR・シグナルの3ツールが順序・方向・反転を補完しあうMT4セット。
パーフェクトオーダーを青/赤ドット、RCIの過熱を黄色ドット、3本同色をBARで、ブレイクを矢印で可視化 2. 7,500円(税込み)のセット価格でBB統合・MTF機能・買われ過ぎライン(80/-80)設定・アラート/メール通知完備 3. TradingView版と同名同価格だが対応プラットフォーム違い・商品画像バナーに「無料」誤記(実際は7,500円の有料商品)・公式レビュー0件
こんな人におすすめ
- MT4環境でRCIベースのトレードを体系化したい方
- 既にRCIを使い込み、3本同時表示+パーフェクトオーダー可視化+BAR/シグナルで多角的に分析したい方
- TradingView版ではなくMT4環境にこだわる方
こんな人には向いていない可能性があります
- TradingView版を既に導入している方(同名同価格・同等機能のため基本的に重複導入は不要)
- RCIの基本を見ずに「サインが出るから買う」の機械的運用を前提とする方
- 1つのインジケーターに全部を詰め込むツールを好む方(本作は3ツール並列前提の補完設計)
7,500円(税込み)という価格に見合うかは、自分のMT4トレードスタイルと「3ツールの補完設計」が整合するかが分かれ目です。
まずは公式商品ページの画像と解説を確認し、ついでに先月投稿のTradingView版レビュー記事も読み比べて、自分の環境と手法に合う方を選んでから導入することをおすすめします。
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