
「ナンピン型EAは利益が出やすそうだが、どれほどの含み損を想定すべきか分からない」と迷う方は多いでしょう。
購入時の価格だけでなく、同時に持つポジション数とドローダウンを確認しなければ、運用資金を小さく見積もってしまいます。
PEACE(MT5用)は、FirstPips合同会社がGoGoJungleで販売するMetaTrader 5専用の自動売買システムです。
公式説明では、購入価格平均法、いわゆるナンピンを用いてポジションを管理する設計とされています。
2026年8月11日に商品ページを確認したところ、価格は25,000円(税込)で、カートに入れるボタンが表示されていました。
全期間の公式統計には、21,820取引、勝率75.70%、プロフィットファクター(PF)1.25、最大ドローダウン30.29%とあります。
一見すると取引数の多さが目を引く商品です。
ただし、最大保有ポジション数は49、推奨証拠金は3,791,670円と表示されています。
この記事では、公式ページに表示された数値を過去および現在の運用結果として混同せず、PEACEの仕組み、強み、注意点を順番に整理します。
AI評価 2.7/5|PEACE(MT5用)の購入価格平均法とM5設計をまず理解する
このAI評価は、公式ページに表示された統計の開示状況、運用設計、必要資金とリスクの重さを基にした対象読者への適合度です。
将来の運用成績を採点するものではありません。
- データ開示: 4.0/5 全期間の取引数、PF、勝率、最大保有ポジション数、最大DD、推奨証拠金を商品ページで確認できる
- 自動運用の分かりやすさ: 3.5/5 MT5専用EAで、購入価格平均法と設定項目が公式説明に示されている
- リスク負担: 1.5/5 最大49ポジション、最大DD30.29%という表示は、少額・低リスク志向の運用には重い
- 必要資金との釣り合い: 2.0/5 推奨証拠金3,791,670円を確保し、含み損へ耐える前提が必要
結論として、ナンピン型EAの仕組みと資金拘束を理解し、余剰資金で小ロット検証を続けられる人には比較材料があります。
一方で、少ない資金で安定した自動運用を求める人には適合度が低い商品です。
ナンピンで平均価格を整える自動売買
PEACEは、公式説明で購入価格平均法を取り入れたEAとされています。
最初のエントリー後に相場が逆行すると、設定した条件に従って同方向のポジションを追加し、保有全体の平均価格を調整する考え方です。
初期設定の例として、公式は100EMAを使ったトレンド方向への新規エントリーを説明しています。
価格が100EMAより上なら買い、下なら売りという判断です。
EMA_reverseをtrueにすれば、その方向を反転させる設定もできます。
損益が戻れば早めに一括決済しやすい反面、逆行が長く続くとポジションが積み上がります。
ナンピンは損失を消す仕組みではなく、複数ポジションを持つ前提の運用手法です。
商品ページの基本スペックはMT5・M5・両建てあり
商品ページの基本情報では、対応環境はMT5、使用時間足はM5と案内されています。
通貨ペア欄にはAUD/NZD、AUD/CAD、USD/CAD、NZD/CADが表示され、両建てにも対応するとされています。
公式説明では通貨ペアの制限なく設定できる旨も記載されています。
一方、どの通貨ペアでも同じ成績になるとは書かれていません。
初期設定の推奨通貨ペアはAUD/CADで、2009年から2020年の過去チャートを用いた検証による最適化設定と説明されています。
複数通貨ペアを同時に動かす場合は、個別のロットだけではなく、同時にナンピンが進む可能性まで見積もる必要があります。
V4.0で加わった経済指標停止機能
バージョンアップ情報には、PEACE V4.0でMT5向けの経済指標停止機能を追加したとあります。
EntryStopを有効にし、StopMinとStartMinで経済指標の前後何分を停止するか設定する方式です。
急な値動きが起きやすい時間帯に新規エントリーを抑えられる点は、ナンピン型EAと相性のよい機能です。
ただし、公式説明では既存のナンピンを完全に止めるとは明記されていません。
新規エントリー停止だけでリスクがなくなると考えず、各パラメータの挙動をデモ環境で確認しましょう。
21,820取引・PF1.25からPEACEの公式統計を読む
公式の商品ページには、全期間として次の統計が表示されています。
- 収益: 1,211,960円
- 口座残高: 2,211,960円
- 初期額: 1,000,000円
- 取引数: 21,820回
- 勝率: 75.70%(16,518勝/21,820取引)
- PF: 1.25
- 収益率: 31.96%
PFは総利益を総損失で割った値です。
PF1.25は、表示対象の期間では総利益が総損失を上回ったことを示します。
しかし、1.25という値だけで将来の安定性を判断することはできません。
スプレッド、約定条件、設定の違いで成績が変われば、収益性が損なわれる可能性もあります。
取引数が21,820回と多い点は、一部の少数取引だけで評価するより確認材料が多いという意味で有用です。
その一方、取引数の多さだけで将来の安定性は判断できません。
利益・損失の幅、最大ポジション、期間別の推移をセットで見ることが大切です。
公式ページには、初期額100万円に対して口座残高2,211,960円、収益1,211,960円と表示されています。
ただし、この数値は公式ページの全期間表示に基づくものです。
購入者が同じ資金、同じロット、同じ口座条件で再現できる利益ではありません。
最大49ポジションとDD30.29%はPEACE購入前の最重要チェック項目
公式統計の中で、特に見落としたくないのはリスク側の数値です。
- 最大保有ポジション数: 49
- 最大ドローダウン: 30.29%(1,583,980円)
- 最大損失: -302,159円
- 平均利益: 621円
- 平均損失: -1,549円
- 推奨証拠金: 3,791,670円
まず、表示上の最大ドローダウン30.29%は、運用中にこれだけの含み損が発生したことを示す数値です。
過去に約31%まで下がったなら、未来も同程度、あるいはそれ以上の下落を想定して資金を置く必要があります。
購入代金25,000円とは別に、運用資金を確保できるかを考えましょう。
最大49ポジションという表示も重要です。
仕様欄では最大ポジション数11と案内される一方、全期間の公式統計は最大保有ポジション数49と表示しています。
この差は、設定や複数通貨ペアでの運用状況による可能性がありますが、商品ページだけでは内訳を断定できません。
購入前に販売者へ、表示統計の49ポジションがどの設定・どの通貨ペア構成によるものか確認するのが安全です。
初期パラメータの例でも、NanpinCountは10、NanpinLotsMultは1.7です。
追加エントリーを重ねる設計では、ロットをわずかに上げるだけでも、必要証拠金と含み損の増え方が大きく変わります。
少額資金で高ロットを設定する運用には向きません。
PEACE V4.11の公式表示は更新時期と期間別データを確認して判断する
商品ページにはバージョン情報4.11、登録更新日2024年3月6日と表示されています。
詳細統計には期間別の表示が用意されています。
購入前には、全期間だけでなく直近1年・6カ月・3カ月・1カ月の値も確認してください。
トップの紹介文には「2年間右肩上がりを続けている本格投資系EA」とあります。
これは掲載文の説明であり、現在の成績を保証する文言ではありません。
販売開始日は2021年2月18日で、商品自体は新作ではありません。
レビューは商品ページに1件への導線があるものの、今回の確認では本文を根拠として取得できませんでした。
内容を推測して評価することは避け、購入前にGoGoJungle上のレビュー本文、期間別のフォワード推移、含み収益を自分で開いて確かめるのがよいでしょう。
公式ページは、フォワードテストとバックテストのタブを用意しています。
確認時には、全期間の数値だけでなく、直近1年・6カ月・3カ月でPF、ドローダウン、取引回数がどう変化しているかを見てください。
古い検証結果だけでなく、現在の相場環境での挙動を判断材料に加えることが重要です。
MT5でPEACEを動かす前にEMA・ADX・ナンピン設定を小ロットで確認する
MT5と稼働環境を用意する
PEACEはMT5用です。
MT5を採用するFX会社の口座を用意し、EAを動かすためにPCまたはVPSを継続稼働できる環境を整えます。
公式説明では、取引時間の基準はGMT+2、米国サマータイム中はGMT+3とされています。
TimeZoneとAutoTimeには業者のタイムゾーンとサマータイムの設定項目があります。
口座のサーバー時間が合っていなければ、想定外の時間に新規エントリーするおそれがあります。
M5チャートで初期値と通貨ペアを確認する
まずは公式の使用時間足であるM5チャートへ設定し、推奨通貨ペアや販売者の設定ファイルを確認します。
同じEAを同じ通貨ペアで複数動かす場合は、買い用MAGIC1と売り用MAGIC2を重複させない必要があります。
新規エントリー方向はPosition_Typeで設定できます。
Long_Shortなら買いと売りの両方、Longなら買いのみ、Shortなら売りのみ、STOPなら新規エントリーを停止する設定です。
停止設定を理解しておけば、相場急変時にEAを外さず、新規取引だけを止める判断もしやすくなります。
Auto_Adjustmentとロットをいきなり変更しない
公式の初期値例では、Auto_Adjustmentはtrue、Adjustment_sensorは14、NanpinEntryPipsは20、NanpinLotsMultは1.7です。
オートアジャストはナンピン間隔を自動調整しますが、NanpinEntryPipsで設定した幅より狭くならないと説明されています。
設定を利益重視へ寄せると、ナンピン間隔やロット倍率がリスクに直結します。
販売者は、ナンピン間隔30pipsはドローダウンを低くしてリスクを避けたい運用向き、10pipsは利益重視、20pipsは中間型と説明しています。
ただし、この説明はv2.1の分析結果です。
現在のV4.11で同じリスク・リターンになることを意味しません。
最初はデモまたは十分に小さい固定ロットで稼働し、保有数、証拠金維持率、経済指標時の動作を観察してから変更してください。
PEACE(MT5用)が向く人・慎重になるべき人の結論
PEACE(MT5用)は、購入価格平均法を使ったナンピン型EAの仕組みを理解し、設定と資金量を自分で管理できる人向けの商品です。
公式統計には21,820取引、勝率75.70%、PF1.25という長期の判断材料があります。
一方で、最大DD30.29%、最大49ポジション、推奨証拠金3,791,670円という表示は軽く扱えません。
高い勝率や購入価格だけを理由に、少ない資金で大きなロットを動かしたい人には不向きです。
PEACE(MT5用)が向く可能性がある人
- MT5環境を用意でき、ナンピンの仕組みと含み損を理解している人
- 31%程度のドローダウンを想定した資金管理を検討できる人
- EMA、ADX、経済指標停止、ナンピン間隔をデモで検証してから運用する人
- 直近のフォワード統計を自分で確認し、設定を固定して小さく始められる人
次の人には向いていない可能性があります。
- 少額資金で早く大きな利益を狙いたい人
- ナンピンや複数ポジションの仕組みを理解せずに導入したい人
- 最大ドローダウンを低く抑えたい人
- 2026年の直近統計やレビューを確認せずに購入判断をしたい人
購入するなら、公式ページで現在の期間別統計とレビューを再確認し、販売者に最大49ポジションの内訳も質問してください。
そのうえで、余剰資金の範囲で小ロットから始めることが、PEACEのリスクを理解した使い方です。
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