
EA(自動売買)は設定さえ済めば24時間代わりに売買してくれる便利な存在ですが、予想外の「何か」が起きた時のリスクマネージメントは人間が担うしかありません。
ソースコードが見えないEAは、異常事態に入った時にどう動くか結局のところ100%EA任せになります。
複数のEAを同時稼働していたり、ナンピンやマーチンゲールなどのロジックが組み込まれているEAを使っている方は、相場が予想外の動きをした時に短期間で大量のポジションを持ったり、あり得ないロット数でポジションを持ったりする恐れがあります。
そうしたリスクを自動で検知してEAを緊急停止し、大事な資産を守るために開発されたのが「異国のEAコントロール」です。
MT4版とMT5版が用意されており、価格は19,800円(税込み)。
異国の戦士が販売するリスク管理系の便利ツールで、==12個もの停止条件フィルターを組み合わせてEAの暴走を未然に防ぐ仕組みが最大の特徴です。
12個の停止条件フィルターで異常事態から資産を守るEA停止ツール
異国のEAコントロールの核になるのは、12個の停止条件フィルターです。
いずれか一つでも条件を満たすと自動売買が停止します。
フィルターはON/OFFで個別に切り替えられ、複数を同時に有効にすれば「ニュース発表前後」かつ「VIX高騰」かつ「スプレッド拡大」など重ね合わせでの停止が可能です。
12個のフィルターは大きく3つの系統に分けられます。
相場環境系は、ニュースフィルター・VIX指数フィルター・スプレッドフィルター・窓あきフィルター。
GMO外貨の経済指標カレンダーを取得し、指定した重要度以上の発表前後でEAを止めるニュースフィルターは、EA運用者からの要望が多かった機能です。
VIX指数が設定値を超えた時に止めるVIXフィルターは、ファンダメンタルズ要因で相場が荒れるのを防ぐ役割を持ちます。
時間制御系は、毎日フィルター・曜日フィルター・特定時間フィルター。
毎日10時〜12時だけ止める、火曜〜水曜で止める、年末年始の2024年12月25日〜2025年1月5日だけ止める、といった時間帯制御が可能です。
資産・ポジション系は、暴走制御フィルター・マイナス決済フィルター・有効証拠金フィルター・証拠金維持率フィルター・含み損フィルター。
10秒間に5ポジション以上新規に持ったら1時間停止する暴走制御や、有効証拠金が10,000JPYを下回ったら停止する資産防衛など、EAの暴走を数値で止められるのが強みです。
経済指標・VIX・スプレッドなど相場要因ごとにEAを止められる自由度
停止条件を相場要因ごとに細かく設定できるのが、本ツールの最大のベネフィットです。
代表的な3つのフィルターを具体的な設定例で見てみましょう。
ニュースフィルターはGMO外貨が発信する経済指標ニュース(gaikaex.comのカレンダー)を取得し、重要度★2以上の指標発表前後1時間はEAを停止する、という設定が可能です。
EAはテクニカルを中心に設計されるため、雇用統計や中央銀金利発表のようなイベントでは過去データにない挙動を取りがちで、事前に止める意義が大きい。
VIX指数フィルターはVIXが25を上回ったらEAを停止する、といった設定ができます。
VIX指数は恐怖指数とも呼ばれ、戦争や大ニュースで市場が不安定になると上昇します。
テクニカル設計のEAはファンダメンタルズ要因に弱く、VIX高騰時に予想外の動きをするリスクをこのフィルターで防げます。
スプレッドフィルターは判定期間と解除期間をティック単位で指定できます。
例えばスプレッドが10PIPS以上の状態が10ティック以上続いた時に停止し、その後10PIPS以下が10ティック以上続いたら再開する、という運用が可能です。
流動性が低下する深夜や指標直後のスプレッド拡大でEAが不利な約定を繰り返すのを防げます。
さらに決済機能と指値キャンセル機能が付属し、指定したマジックナンバー・裁量ポジションを全決済、予約済みの指値をキャンセルできます。
停止だけでなく保有ポジションの即時クローズまで自動化できる点が、資産防衛の実効性を一段高めています。
1MT4/5につき1本・web認証1口座制限など知っておくべき制約
便利な半面、導入前に理解しておくべき制約も公式に明記されています。
正直に挙げた上で、それぞれの解決フォローも添えます。
1つのMT4/MT5に対して1つしか適用できない。
複数稼働させると競合する可能性があるためです。
複数EAを別チャートで動かしている場合でも、停止制御は1本の異国のEAコントロールに統合して運用します。
12個のフィルターを1画面で一元管理できるため、運用上の不便は限定的です。
フィルター発動時の決済機能が動作する一瞬、自動売買がONになる。
決済を実行するために一時的にEAが有効化されるため、その間に別のEAがエントリー条件を満たして新規ポジションを持つ可能性があります。
これを完全に防ぐのは仕様上困難ですが、停止対象外のEAのエントリー条件を事前に緩く設定しておく、あるいは決済タイミングをマジックナンバーで絞ることでリスクを軽減できます。
web認証で1ツールにつき同時に1口座のみ利用可能。
第三者による不正利用を防止するためです。
複数口座で並列運用したい場合はライセンスを複数購入する必要があります。
VPS上の1口座運用が基本というトレーダーには影響が小さい制約です。
本ツール自体は利益を保証するものではなく、起因する損失一切の保証も無い。
これは販売元の共通注意事項ですが、リスク管理ツールも万能ではない点に留意が必要です。
あくまで「EAの暴走を検知して止める」機能であり、市場そのものの急変を防ぐわけではありません。
MT4/MT5版の選択からパラメータ設定までの導入手順
導入はMT4版かMT5版かを購入時に選択するところから始まります。
商品ページでは「MT4版 or MT5版」のプルダウンで選択し、決済後にダウンロードファイルが提供されます。
自身の運用環境に合った方を選びましょう。
インストール後、チャートに異国のEAコントロールを適用すると左上に12個のフィルターのON/OFF状態が一覧表示されます。
ここから有効にしたいフィルターをパラメータで個別に設定していきます。
パラメータ設定の主な項目は、フィルターごとの閾値(重要度・PIPS数・金額・率・ポジション数・判定期間)と、決済機能で対象とするマジックナンバー、指値キャンセル機能の有無です。
例えばニュースフィルターなら重要度を「2」に、スプレッドフィルターなら閾値を「10PIPS」・判定ティック数を「10」に、暴走制御フィルターならポジション数「5」・判定期間「10秒」・停止時間「1時間」に、といった具合に設定します。
PDF説明書が付属しており、使い方・パラメータの詳細・設定方法が解説されているため、初心者でもスムーズに導入から稼働まで進められます。
MT4/MT5のサーバー時間は「夏時間GMT+3/冬時間GMT+2」の証券会社での運用が推奨されている点も事前に確認しておきましょう。
設定後は少額のデモ口座で各フィルターが意図通りに発動するかを試してから本番運用に移るのが安全です。
特に暴走制御フィルターと決済機能の連動は、本番環境で初めて挙動を確認すると想定外の挙動に驚くことがあるため、事前検証を強くおすすめします。
ナンピン・マーチンゲールEA運用での暴走制御とマジックナンバー別運用
異国のEAコントロールが特に効果を発揮するのは、ナンピンやマーチンゲールなどポジションを積み上げるロジックのEAを運用している場面です。
こうしたEAは通常時は利益を積み重ねますが、相場が予想外の動きをすると短期間で大量のポジションを持ち、あり得ないロット数に膨らむリスクを抱えます。
暴走制御フィルターは「10秒間に5ポジション以上を新規に持ったら1時間停止」のような設定で、この積み上がりを数値で検知して止められます。
人間がチャートを監視していれば気づくものの、EAは24時間無人運用が前提なので自動検知の価値が大きい。
マイナス決済フィルターはマジックナンバー指定に対応しており、複数EAを運用していても特定のEAのロスカット後だけ停止するといった絞り込みが可能です。
例えばマジックナンバー12345のEAがマイナス決済した時だけ停止し、別のEAは継続稼働させる、という運用ができます。
複数EAを1つのMT4/5で動かす場合は、異国のEAコントロール1本ですべてのEAの停止・決済・指値キャンセルを統合管理する設計が推奨されます。
1MT4/5につき1本という制約は、実は「停止制御を1画面に集約して一元管理する」運用モデルを促すものでもあります。
異国のEAコントロールが向いている人・向いていない人
向いている人は、EAで自動売買をしている方のうち、特にナンピン・マーチンゲール系のロジックを運用している方、複数EAを同時稼働している方、経済指標前後のEA停止を手動で行うのに負担を感じている方です。
VIX高騰時のファンダメンタルズリスクを自動で防ぎたい方にも適しています。
価格19,800円(税込み)は、守る資産額に比べれば小さな投資と言えます。
向いていない人は、裁量取引が主でEAを使わない方、すでに自作のリスク管理スクリプトで十分に制御できている方、複数口座で同時に並列運用したい方(1口座しか認証されないため)です。
また本ツール自体が利益を保証するわけではなく、停止までの間に発生する損失を完全に防ぐ仕組みでもないため、「絶対に損をしない魔法のツール」を期待する方にも向きません。
リスク管理は利益を伸ばす作業ではなく損失を限定する作業であり、地味ながら長期的な運用成績を分ける要素です。
EA運用に付き纏う「予想外の事態」を12個のフィルターで自動検知し、停止・決済・指値キャンセルまで実行できる異国のEAコントロールは、EA運用の安心感を大きく底上げしてくれるツールです。
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