今回は異国の戦士さんが制作した「異国のブラックパンサー」をレビュー、紹介していきます。
購入するのに迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
「異国のブラックパンサー」の概要
「異国のブラックパンサー」はバックテストの勝率が90%超えのポンドドル(GBPUSD)専用のEAです。
トレードスタイルは、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードに対応しており、様々なトレードチャンスを生かしてくれます。
トレード回数は少ないですが、高い勝率で勝ちを積み重ね、18年間のバックテストで1,300万円以上を稼ぎ出したEAです。
まだリリースされたばかりでリアル口座のデータは信頼度が低いため、今回の記事ではバックテストのデータを中心にお話ししていきます。
リアル口座での運用がスタートしたのが2021年2月2日で、この記事を書くまでに実際の運用期間がまだ2ヶ月ちょっとしか経っていません。トレード回数で言うとまだたったの14回です。
ただ、前回の記事でもご紹介した「異国のゴールデンゲート_USDJPY」を生み出した異国の戦士さんのEAということもあり期待に胸が膨らみます!
それではこの「異国のブラックパンサー」について、細かく見ていきましょう!
「異国のブラックパンサー」の成績
フォワードテスト
まだリリースされたばかりのEAなので、リアル口座の収益推移のグラフはほとんど参考になりませんね。
ということで、今回はバックテストのデータを中心にお話ししていきます。
バックテスト
こちらのEAのバックテストは2003年から2021年までの約18年間分を行い、なんとこの期間の勝率が90.7%、プロフィットファクターが2.09でした。
「プロフィットファクター」についてはこちらの記事もご参照ください。
「異国のゴールデンゲート_USDJPY」高PFなEAレビュー
18年間で合計3,151回のトレードを行い、1,300万円以上を稼ぎ出してくれました(開始証拠金100万円、1ロット[10万通貨]での運用の場合)。
バックテストというのはご存知の通り、過去の値動きにEAのロジックを当てはめた結果を得ることができるものですが、過去18年間の相場の中で「異国のブラックパンサー」のロジックはしっかりと機能してくれたというわけですね。
さらに、バックテストでは「Tick Data Suite」というソフトを使用し、リアルと同じ変動スプレッドの条件下で出した数値なので信頼性が高いです。
(通常のバックテストは固定スプレッドのためリアル運用とバックテストで結果に差が出てしまうのですが、TDSの場合、バックテストでもリアル運用に限りなく近い結果を得ることができます。)
実際の運用はまだスタートしたばかりですが、バックテストのデータから考える限り、リアル運用でも期待大ですね!
バックテストのデータはゴゴジャンのホームページで全期間見ることができるので、詳細なデータまで知りたい方はぜひそちらも合わせてチェックしてみてください。
勝率
勝率に関しても、バックテストのデータを参考にしましょう。
バックテストでは勝率が90.7%でした。
これって驚異的ですよね…。
負けることがほとんどないので、トレードするたびに非常に高い確率で利益が出て口座残高が増えていきます。なので、マイナスになるストレスがあまりなく安心感があるEAと言えます。
ところで、なぜこんなに高い勝率が出せるのかというと、複数のインジケーターを使用し、勝率が高いサインが重なるポイントでのみエントリーしていくからです。
また、ロジックが決まってからも何度もバックテストで検証を行い、実際に勝率が高いことを確かめてからリリースしているのでこれほど高い勝率を叩き出せるんですね。
この部分に関しては後ほど「エントリーロジック」の部分でも触れていきます。
トレード頻度
トレード回数はかなり少なめのEAです。
勝てるエントリー条件を絞っているので、少なくなってしまうのは当然ですよね。
毎日トレードしているという楽しみは少なめのEAですが、「お金を増やす」という本来の目的から考えれば、トータルで見て口座残高は着実に増えていきます。
トレード頻度の少なさは、月単位や年単位といった長期的な視点で見ていける運用者には全く問題ないでしょう。
それでも、1回ごとのトレードでの利益をもう少し大きくしていきたいという方は、含み損や連敗に耐えられる証拠金をしっかり用意した上で、ロット数を上げて運用していきましょう。
ただし、こちらのEAはデフォルトで1ロット(10万通貨)の運用となっているので、すでに大きめのポジションを持つ設計になっています。なのでロットを上げる場合は非常に慎重にやっていく必要があります。
これまでの収益
ゴゴジャンのリアル口座は、まだ運用開始してから2ヶ月ちょっとしか経っていません。
2ヶ月目で大きな損失を出してしまっているのは、1トレードの大きなロスカットによるものです。
こういった負けが最初の方に出てくるとかなり不安になってしまいますよね。
ただし、トータルで見ればプラスになっていく設計になっているので、まだこの時点の成績だけでは判断ができません。
リアル口座の成績だけでは期間が短すぎて参考にならないと思いますので、バックテストのデータからも考えてみましょう。
バックテストのデータから考えると、18年間で1,370万円ほど稼いでいます。
ざっくりと計算してみても1年につき、76万円以上稼いでいることになります。
1ヶ月あたり約63,000円ですね。
1ヶ月の不労所得で6万円稼いでくれたらかなり嬉しいですよね。
しかし、これはあくまでバックテストのデータから平均を導き出したものなので、リアル運用での保証はできません。それでも、本EAのロジックを過去の相場に当てはめた場合、これだけの結果を出したということであり、大体これくらい稼げるんだというイメージは掴めますよね。
「異国のブラックパンサー」の性能
収益 | 75,434円 |
プロフィットファクター | 2.53 |
リスクリターン率 | 0.62 |
平均利益 | 8,990円 |
平均損失 | -24,919円 |
口座残高 | 1,075,434円 |
収益率(全期間) | 8.93% |
勝率 | 87.50% |
最大保有ポジション数 | 1 |
最大ドローダウン | 13.60%(121,890円) |
最大利益 | 10,349円 |
最大損失 | -48,751円 |
こちらはまだ運用期間の短いリアル口座のデータとなります。
とはいえすでにしっかりプラスになってますね。
これだけでも魅力的な成績ですが、バックテストではこれよりも良い成績を出していますので、バックテストの結果も参考にすることをオススメします。
また、ある程度時間が経ってから、リアル口座の成績を確認してみるのもいいですね。
「異国のブラックパンサー」の仕様
トレードスタイル | スキャルピング、デイトレード、スイングトレード |
取引通貨ペア | ポンドドル |
使用時間足 | 15分足 |
最大ポジション数 | 5(パラメーターで自由に設定可能) |
両建て | しない |
最大ロット数 | 100(パラメーターで自由に設定可能) |
推奨証拠金 | 840,572円 |
以上が基本的な仕様です。以下で少し補足していきます。
ポジション保有時間は数分から数日まで幅広いです。
早い場合はほんの数分、大体が数時間、長い場合は1日以上保有していきます。
つまり、長期保有以外全てのトレードスタイルに該当します。
あらゆるトレードチャンスを活かしてくれるということですね。
リアル口座ではロットは1(10万通貨)で行なっているのでリスクは結構大きめです。
勝率が90%を超えているとはいえ、負けたときの損失はそこそこ大きなものになるので、証拠金はしっかり入れておきましょう。
また、取引通貨ペアもポンドドル(GBPUSD)というボラティリティーの大きなものとなっています。ただでさえ値幅が大きくリスクも大きな通貨ペアなので、ロット数には余計に注意を払いましょう。
「異国のブラックパンサー」のロジック
エントリーロジック
「異国のブラックパンサー」はトレンド方向を様々な時間足のインジケーターを使って判断し、トレンド方向に合致したエントリーをしていきますので、負けトレードが圧倒的に少ないのが特徴です!
“異国のブラックパンサー” 異国の戦士
勝率が高くなる場所でエントリーを行います!
複数のエントリーロジックを組み合わせ、それがいくつも重なるポイントでエントリーしていくということですね。
「いくつものインジケーターで」「様々な時間足で」トレンドを判断してくれるとなると、なんだか安心してしまいますよね(笑)
人間がトレードをすると、サインを読み切れていなかったり、ついルールにないことやトレンドに逆行したトレードなど ”わかっていても” やってしまうものですが、ソフトに任せておけばそういう失敗はありません。
エントリーの判断は「異国のブラックパンサー」に任せておきましょう。
クローズロジック
クローズロジックについては、テイクプロフィット(利益確定)、ロスカット(損切り)、パラメーター設定の順にお話していきますね。
テイクプロフィット
基本の利確値というものは特になく、ロジック内で判断し状況に応じた値で利確していくようになっています。
先に述べた通り、実績はまだ少ないので軽く参考にする程度ですが、リアル口座の記録を見ると、大体+8pipsほどで利確し、1勝の利益が+8,000円〜ほどでした。
バックテストでも利確は様々な値で行われており、これといった数値はありませんでしたが、成績から見る限り、6pips以上で利確しようとしているような感じはありました。
実際には10pips以上で利確していることもありますし1pips以下の場合もあります。本当にまちまちです。
なので実際の利確値に関心のある方はぜひバックテストのデータを見ていただきたいと思います。
ロスカット
損切りは広めに設定してありますが、損切りのロジックも実装していますので相場が想定外の動きをすると損切りのロジックが働き、可能な限り損が少ない押し目に当たる箇所で損切りを狙います。毎回損切りの設定値で損切りが行われるのではなく、最大の損切り値です。
“異国のブラックパンサー” 異国の戦士
デフォルトのパラメーター設定では、最大ストップロスは200pipsとなっています。
これはかなり広いですよね。
ポンドドルで言うと、2セント分の変動ということになります。
ドル円の方がわかりやすいと思いますが、ドル円の場合2円の変動まで許容するということです。
例えば、ドル円で1ロット(10万通貨)でトレードしていて2円変動すると、20万円の利益または損失が発生します。
なのでこのロスカット幅はかなり広いと言えます。
ただし、実際には毎回この値幅でロスカットするわけではなく、ロジックが自動で判断して適切なポイントでロスカットしていきます。
あくまで最大値であって、毎回この数値でロスカットするわけではないのでそこはご安心ください。
パラメーター設定
パラメーター設定については、特徴的なものだけ取り上げます。
それは「複利機能」です。
このEAは複利機能をオンにすることによって、一定ロットでトレードし続けるのではなく、口座資金に応じてロット数を自動で上げていってくれるということですね。
複利で資金を運用していきたい場合はぜひ活用してみてください。
複利機能…trueにするとポジション数を口座資金の複利で設定します。trueにした後は下の「リスク」を設定して下さい。
“異国のブラックパンサー” 異国の戦士
リスク…リスクは複利機能を設定したときにポジション数を決定するリスクで、例えばリスクを2に設定すると、口座資産(余剰資金)の2%で持てる最大のポジション数でエントリーされます。
「異国のブラックパンサー」の口コミ
「異国のブラックパンサー」はまだリリースされたばかりで、このEAについて話しているツイートはほとんどありませんでした。
しかし、このEAの製作者である異国の戦士さん本人はツイッターを頻繁に更新されているようでしたので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
最後に
以上、「異国のブラックパンサー」のレビューでした。
このEAはリアル口座の運用がスタートしてまだ間もないですが、すでに7万円の利益が出ています(2021年4月12日時点)し、バックテストの成績から考えると今後が非常に楽しみなEAですね!
通貨ペアが「ポンドドル」というのもちょっと面白いかもしれません。
世界的には取引量第3位の通貨ペアですが、日本人にはそれほど人気がありませんよね。
XMの場合、同一通貨ペアの別口座での両建ては禁止されていますので、もし現在ポンドドルでトレードを行なっていない場合は、本EAをポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょうか。
勝率も90%を超えていて安心できますし、利益も期待できます。
エントリーロジックのところでも軽く触れましたが、FXでは「人間の脳は負けるようにできている」と言われたりもします。
勝てる手法やエントリーすべきでないポイント、張ってはいけないロットがわかっていたりしても、つい過ちを犯してしまうのが裁量トレードです。
その一方、「異国のブラックパンサー」は複数のインジケーターを複数の時間足で起動させ、機械的にエントリーポイントを選んでエントリー、決済していってくれます。
ロット数に関しても、機械的です。
淡々とルール通りのトレードをこなしてくれます。
もしあなたが裁量トレードに取り組んでいて、「勝ち方はわかっている。でもなぜか勝てない」そんな状況に陥っている場合、こちらのEAを試しに導入してみてはいかがでしょうか。
きっと心強い相棒になってくれるはずです。
もちろんEAの運用のみの方にもオススメですよ!
さて、「異国のブラックパンサー」に興味が湧いた方は、ゴゴジャンのホームページでさらに詳細をチェックしてみてくださいね。
また、これからEAを運用するために新しくFX口座を開設したいという方は以下のページに飛んで開設方法をチェックしてみてください。
私も使用しているXMの口座開設の手順について説明しています。
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