XMTradingといえば888倍のハイレバレッジが何よりの特徴です。当然、ハイレバレッジであればあるほど、証拠金がかなり安く抑えられるのは誰もが承知しているところですよね。
とはいえ、証拠金の計算は面倒で、実際のところ888倍のレバレッジで必要となる証拠金がどれくらいなのかを知りたいと言うトレーダーも少なくはありません。
実は、888倍のレバレッジを有効的に活用すれば、わずか1~2万円の証拠金で大きなポジションを持つことができるため、小額からでも数百万円の取引を運用することが可能なのです。
例えば、レバレッジ888倍でドル円を10万ドル取引するケースを見てみましょう。 この場合に必要なのは、たった1万2千円ほどの証拠金です。国内のFXでは、最大レバレッジが25倍でしかないため、このケースと同じようにドル円を10万ドル取引すれば、証拠金は43万円と言う高額になります。これほどに歴然の差が現れると言うわけです。
ハイレバレッジの魅力は小額投資が可能である点です。しかし、その一方でハイレバレッジにもデメリットがあります。強制ロスカットになりやすいためリスクが高くなるとも言われているのです。このリスクは、初心者トレーダーで起こりやすく、資金丸ごとレバレッジにかけて取引してしまい、あっという間に強制ロスカットを受けてしまうと言うパターンです。
ハイレバレッジを利用するのならば、しっかりと強制ロスカットの仕組みを理解しておく必要があります。理解が浅い状態でトレードをしてしまうのは、大変危ない行為でありおすすめできません。とは言え、逆手にとって考えてみれば、しっかりと理解しておくことがハイレバレッジをリスクなしで利用するコツであるとも言えるのです。
こちらの記事では、ハイレバレッジのコツである強制ロスカットの仕組みを踏まえ、XMのハイレバレッジを利用するとどれくらいの証拠金が必要となるのか、強制ロスカットの不安をぬぐい安心してトレードを行うための方法は何かを丁寧にお伝えしていきます。
この記事で押さえておきたいポイント
XMのメリットの一つである計算ツールの提供。自動でトレードに関する計算をすることができます。設定した条件を基準としてシミュレーション計算を行うことができます。
そのため、トレードにおいて面倒な計算の手間を解消することができるのです。
必要証拠金を算出するための証拠金計算機も準備されていて、通貨ペア・ロット数・レバレッジさえ入力すればすぐに必要証拠金の計算が行われます。
この記事をおすすめしたい方
- XMで取引する際にどれくらいの証拠金が必要になるかを知りたい。
- XMのリスクである強制ロスカットの仕組みを理解したい
- 強制ロスカットをされないためにの対策法を知っておきたい。
これがわかれば、XMの必要証拠金はバッチリ!
実は、必要証拠金の計算方法はとても簡単だって知っていますか?
そもそも、必要証拠金とはポジションを取るための預託金のことを指し、取引する金額に応じて変わってきます。
「取引する金額(ロット数×取引単位)」を「レバレッジ」で割ることで算出できるため、非常に簡単なのです。
必要証拠金の算出法
ロット数×取引単位÷レバレッジ
ここで登場するFXの取引単位は、口座タイプによって異なってきます。
しかし、全銘柄一律となっているため安心です。
口座タイプ別FXの取引単位
- スタンダード/ゼロ口座 → 1ロット=100,000通貨
- マイクロ口座 → 1ロット= 1,000通貨
※CFDでは、銘柄ごろに取引単位が変わってきます。そのため、必要証拠金の算出においては、取引単位の確認をすることが必須です。
XMの必要証拠金が計算できる計算機ツールについて
XMTrading(エックスエム)では証拠金計算機ツールが提供されています。そのため自ら面倒な計算をしなくても、簡単に必要証拠金を計算することができるのです。
しかし、注意点が一つあります。XMの証拠金計算機ツールで計算できるのは、FXとゴールドとシルバーの証拠金のみです。つまり、CFDの証拠金計算はできません。
XMでは最大888倍(ゼロ口座では500倍が最大値)のレバレッジを利用することができます。
しかし、スイスフランやトルコリラといったマイナー通貨ペアの場合、最大レバレッジはXMのMAX値よりも低くなっている点には注意が必要です。
計算機ツールを使ってマイナー通貨を計算する時には、レバレッジ888倍を選択したとしても、マイナー通貨において使うことができるレバレッジの最大値で証拠金の計算がなされます。
XMの必要証拠金を一目でチェック!
この項目では、XMにおいて各通貨ペアを1ロット保有する際に必要となる証拠金についてを一目でチェックできるようにまとめていきます。
最大レバレッジや1ロットあたりの取引量が、口座タイプによって異なってきます。そのため、必要証拠金も当然変わってきます。
もう一つ注意しておかなければならないのは、XMにおいては、一部のマイナー通貨ペアの最大レバレッジが、400倍、100倍、50倍と低くなる点です。レバレッジが低くなればなるほど、証拠金の必要額も高くなるため気をつけなければなりません。
XM各口座で1ロットに必要な証拠金
XMスタンダード口座 レバレッジ888倍 | XMゼロ口座 レバレッジ500倍 | XMマイクロ口座 レバレッジ888倍 | |
EURUSD | 13,900円 | 24,700円 | 140円 |
GBPUSD | 15,600円 | 27,700円 | 160円 |
USDJPY | 12,300円 | 21,800円 | 120円 |
※日々の為替レートによって証拠金の数値は変動します。
両建てしたときは必要証拠金がかからない
FXとゴールド、シルバーに関して、取引数量が同じ両建てと言うケースでは、その両建てポジションにかかる必要証拠金はゼロとなるのがXMの特徴です。
どちらかの取引数量が大きいと言うケースでは、数量が多い方の証拠金が必要となってきます。
※ゴールドとシルバー以外のCFD商品にこの特徴は当てはまりません。ゴールドとシルバー以外のCFD商品は、両建てポジションのうち、どちらかの証拠金が必要となってくるため注意しましょう。
強制ロスカットにならないために!証拠金はゆとりを持って
強制ロスカットって何?
そもそも強制ロスカットがよくわかっていない人も多いでしょう。
保有しているポジションの損失が大幅に増え、損失額があるラインに達してしまうと、FX業者側からポジションの強制決済が行われることを強制ロスカットと言います。
ほとんどの場合、いきなり強制ロスカットが発動されるわけではなく、事前に強制ロスカットになりそうだと言うことを通知する「マージンコール」が発動します。マージンコールの発動により、証拠金不足をおしらせしてくれるのです。
XMTrading(エックスエム)でマージコールが発動するのは、証拠金維持率が50%を下回った場合です。さらに、20%を下回ると強制ロスカットが発動する流れとなります。
マージンコールはメールで通知される?
気をつけたいポイントとして、XMでは、マージンコールや強制ロスカットが発動しても、メール等でのお知らせはされないといった点が挙げられます。
そのため、MT4/MT5のターミナル(ツールボックス)ウィンドウの残高部分をチェックする必要があります。マージンコール時には、残高部分が赤色に変わるため、残高不足がわかると言うわけです。
証拠金維持率とは
強制ロスカットの基準について把握していきましょう。
この基準となるのは、証拠金維持率です。口座の有効証拠金に対する必要証拠金の割合のことを指しています。
証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金x100
資金10万円に対し、5万円の必要証拠金でポジションを持った場合を例に挙げてみましょう。
この場合の証拠金維持率は次の通りです。
10万円÷5万円×100%=200%
続いて、上記のケースで、それでは、このケースにおいて6万円の含み損が発生した場合を見ていきましょう。
まず、有効証拠金を計算します。
10万円-6万円=4万円
これを踏まえると、証拠金維持率は次のように下がります。
4万円÷5万円×100%=80%
この記事で押さえておきたいポイント
*残高+クレジット+未実現の損益(含み益、含み損)=有効証拠金
*ポジションを保有している場合では、保有ポジションの損益も含まれる
必要証拠金、証拠金維持率、有功証拠金の数値を確認するときは、MT4/MT5でチェックしましょう。リアルタイムに確認することができます。
ターミナル(ツールボックス)ウインドウの取引タブをクリックし、一番下にグレーの箇所にてそれぞれ数値をチェックできるのです。
1万円で取引するあっという間に強制ロスカットされてしまうのはどうして?
XMTrading(エックスエム)の最大の魅力は、888倍といった高いレバレッジを有効活用することで、少ない額での投資が可能になる点にあります。
一般的にハイレバレッジには、強制ロスカットになりにくいといったメリットがあるのですが、「XMはロスカットしやすい」「1万円入金したらあっという間に強制ロスカットを食らった」といった声があるのも事実です。
真逆とも言える状況に、どちらが正しいのかわからなくなりますよね。実際のところ、どちらもが正解というのが結論です。
ハイレバレッジだろうとローレバレッジだろうと、レバレッジを利用するなら必ず知っておくべきポイントがあります。
それは、資金丸ごとレバレッジをかけて取引するという行為は、最も危険だという点です。
資金丸ごとレバレッジをかけて取引するのはタブー
例えば、XM口座に1万円の証拠金を入金し、最大である888倍のレバレッジを利用した場合を考えてみましょう。
この場合の取引は888万円分となります。
まず、ポジションを持った時点での証拠金維持率は100%ですから、すでに水準がかなり低い状態にあります。
つまり、相場がわずか10pips(10銭)逆行しただけでも、一気に証拠金維持率は20%を下回るのです。こうなると、強制ロスカットが発動することとなります。
これでわかるように、資金丸ごとレバレッジをかけて取引してしまうと、相場がわずか逆行するだけで、すぐに強制ロスカットになるのです。
こういった低い証拠金維持率でのポジション保有は、含み損に耐えることができません。そのため、すぐに強制ロスカットとなる確率が高いのです。
XMがロスカットしやすいと言われたり、すぐに強制ロスカットされたという声が上がるのは、このためです。
安心してトレードできる証拠金維持率は何%?
強制ロスカットの心配をすることなく、安心してトレードしたいものですが、どれくらいの証拠金維持率ならば安心なのでしょうか。
証拠金維持率の目安としては300%が一般的です。
しかし、損失の許容範囲を拡大したいと考えるならば、もう少し証拠金維持率を高めに保つことをおすすめします。
安心して行える1万円でのトレード
それでは、XM口座に1万円の証拠金を入金し、888倍のレバレッジを利用した場合の適切なポジション量を考えてみましょう。
シミュレーションをしながら、実際に証拠金維持率と損益を見ていくことで把握しやすくなります。
証拠金1万円に対して0.3ロット(3万通貨)のポジションを持ったケース
証拠金維持率が300%になる計算で、USDJPY0.3ロットのポジションを保有。
この場合は、3,378円が必要証拠金の額となります。
これを踏まえると、ポジション保封じの証拠金維持率は次の通りです。
1万円÷3,378円×100%=296%
この場合、エントリーしてからマイナス31.08pipsとなるまでは強制ロスカットが発動しません。
結果、証拠金1万円に対して0.3ロットのポジションを保有するケースでの損失の許容範囲は、31.08pipsとなるのです。
証拠金1万円に対して0.1ロット(1万通貨)のポジションを持った場合
先にも記した通り、損失の許容範囲を拡大したいと考えるのならば、ポジションをもう少し小さめにします。
例えば、USDJPY0.1ロットのポジションを保有した場合を考えてみましょう。
この時の必要証拠金は1,126円。ポジション保有時の証拠金維持率は次の通りです。
1万円÷1,126円×100%=888%
証拠金1万円に対して0.1ロットのポジションを保有するケースだと、損失の許容範囲を97.74pipsまで広げることができます。
マージンコールが発動するのは、証拠金維持率が50%を下回った時ですが、その後強制ロスカットが起こるまでには、正直なところ時間的な猶予がそこまでありません。
そのため、マージンコールが発動されから証拠金を追加しようという甘い考えでいると、間に合わないといったことも少なくはないのです。
マージンコールに頼りすぎず、参考程度と捉えておくことが大切です。
そして、ポジションを保有するより前に、相場がどの程度逆行すると、強制ロスカットになるのかを理解し、損失の許容範囲をしっかりと把握しておくことが重要と言えるでしょう。
強制ロスカットを回避するには?
XMで強制ロスカットが発生するのは、取引口座の証拠金維持率が20%を下回った場合です。
つまり、証拠金維持率を20%以上でキープさえしておけば、強制ロスカットは発動されないとも言えます。
証拠金維持率は、必要証拠金に対して十分な有効証拠金が多くあればあるほどUPしていきます。もちろん、有効証拠金が少なくなればなるほどどんどん低下していきます。
そのため、次のような方法を行うと強制ロスカットを容易に回避することができるのです。
- 有効証拠金を増やす
- 必要証拠金を減らす
- 強制ロスカット発動前に損切りをする
それぞれの具体的な方法を把握していきましょう。
証拠金を追加する
たとえ口座に十分な資金を預け入れたとしても、相場が思った方向とは逆に進み、含み損が膨らむという場合もあります。
この場合、証拠金維持率が下がり、強制ロスカットを食らう可能性も高まるのです。
こういったときは、証拠金を追加して入金しておけば有効証拠金が増えるため、証拠金維持率もUPします。
しかし、この場合には注意点もあります。
相場のトレンドが転換しないで逆行を続けた場合は、また証拠金維持率が下がり、強制ロスカットを食らう可能性が上がるのです。
この場合、証拠金をこの先の相場を予想した上でゆとりを持った追加入金が大切となります。
保有しているポジションの一部を閉じる
ポジションの一部を決済すれば、必要証拠金は減り、証拠金維持率がUPします。
いくつかのポジションを保有している場合、その中の一部を決済します。もしくは、一つしかポジションを保有していない場合は部分決済を行います。
こうして保有ポジション数を減らし、必要証拠金を減らすことができるのです。
損切りルールを設定し、損失の許容範囲を決める
強制ロスカットのラインに達するより前に、トレーダー自身が損きりを行うと、強制ロスカットを回避することが可能となります。
強制ロスカットは、FX会社によって強制的に行われますが、自分自身がポジションを決済することを「損切り」と言います。
ポジションを保有する際に大切なのは、損きりのポイントを常に決めてトレードを行うことです。
「ここまで逆行したらポジションを閉じる」という風に定めておくと、損失の拡大を防ぐことができますし、強制ロスカットを食らうこともないのです。
損失が非常に膨れ上がっているから、強制ロスカットを受けてしまうのです。
「まぁ、いつかは取り戻せるから大丈夫だろう」と高を括って損きりに二の足を踏むトレーダーが多いのは事実です。
しかし、すぐに取り返すことは難しいケースも多く、思い切って損きりをしてしまって仕切り直す方が、資金的にも時間的にも損失を抑えることができるのです。
自分自身が許容できる損失を最初から定め、そのルールを守ってトレードを行うことが大切です。
そうすることで、強制ロスカットなどの許容範囲を超えるような損失を未然に回避することができるのです。
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